第1回 レビューとはどういう工程か&レビューテクニック No1

突然ですが質問です。

Q. レビューとはどんな工程ですか?


A1  レビューは品質保証工程である

A2  レビューは品質保証工程ではない

一般的には「品質保証工程」として扱っていると思います。しかし、よく考えるとレビューは品質保証工程の条件を満たしていません。 品質保証工程は「正しいことを証明」する工程です。レビューは「正しいことを証明」するわけではなく「誤りを指摘」する工程です。 レビューは「品質向上工程」になります。 レビューは以下を目的として実施します。 ・問題点を早期発見し、次工程に持ち込まないようにするための方策を立てる ・対象物が次の工程で使用できることを確認し、下位工程への引継ぎを行う場とする テストの場合、実際のインプットに対するアウトプットから正否判定を行うため、少なくてもテストを実施した範囲においては正しいことを証明できます。 しかし、レビューでは誤りを修正することによって品質は向上しますが、正しいことを証明することはできません。

例えば、 レビューで100件指摘をした場合、指摘した分の品質は向上します。 だからといって問題が0になったと証明することはできません! (もしかしたら、問題がまだ100件あるかも...)

とはいっても... ということになると思うので、 ちょっとした工夫でレビューをよくする「レビューテクニック」を紹介します。

【1】 レビュー指摘の上限値を決める


レビューで指摘が次から次に出た経験はありませんか? 指摘が多くなると問題を誘発するので、『指摘上限値』を決めましょう。 そして、指摘上限値に到達したらレビューを打ち切って修正したうえで再度レビューをします。 もし上限値を決めず1回で大量の指摘が出た場合、どんな問題が起こり得るでしょうか。 考えられる問題点は3つあります。

指摘件数が多いとレビューの質が下がる①


1つ目はレビューアーのマインドの問題でレビューの質が下がる問題です。 一定の以上の指摘をするとレビューアーは「自分はこんなにも指摘を出したぞ」と心理的に「満足」をしてしまいます。 「レビューアーが満足してしまう」とそんな気は無くても レビュー開始時に「必ず問題を見逃すか!」と思っていたマインドは薄れてしまい、 レビューの質は落ちる可能性があります。

指摘件数が多いとレビューの質が下がる②


2つ目は途中からレビュー対象物で無くなるため指摘・修正に漏れ抜けが発生するという問題です。 最初は、当たり前ですがレビュー対象物そのものに対してのチェックをしています。 けれど指摘件数が多くなると成果物その物のレビューではなく指摘を直したことを前提に指摘をすることになるためレビューの質は下がります。 指摘を直したことを前提の状況では、レビュー対象物の信頼性自体が低下しているため、指摘ミスする可能性が高くなります。 指摘を受けた側も同じで既出の指摘を直した前提で新たな指摘を受けるため修正に抜け漏れが発生する可能性が高くなります。

修正ミスを誘発する③


3つ目は「修正ミスを誘発する」という問題です。 たくさん指摘があれば「修正漏れ」や「影響の考慮を忘れる」といった修正時のミスを誘発してしまいます。そうなれば必要以上にレビュー回数が増加してしまうでしょう。 たくさん指摘をしても望んだ結果にはなりません。 レビューを実施するときは「指摘上限値」を決めることでこれらの問題がなくなります。

今日の結論

  • レビューは「品質向上工程」。誤りを修正することで品質を上げる
  • 「指摘上限値」を決めるとレビューが良くなる

次回は「レビューテクニックNo2」ちょっとした工夫の第2弾です。お楽しみに。

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