第2回 レビューテクニック No2

前回はレビューを良くするちょっとした工夫として「指摘上限値を決める」についてお話ししました。 今回はその第2弾です。ターゲットを指摘そのものから指摘を記載するレビュー議事録に移します。

【2】 再レビュー時のレビュー議事録使用禁止

ほとんどの現場ではレビューを行うと「レビュー議事録」を書くと思います。 そのレビュー議事録をどのように使っていますか?

  1. 指摘修正の際に使用する
  2. 再レビュー時に指摘が反映されているかの確認に使用する
  3. 後からプロジェクトを振り返り、品質を評価するために使用する

一般的に上記の使われ方をしますが、この中には問題が起きる可能性のある使い方があります。
それは②です。 再レビューの時にレビュー議事録を使用した場合、どんな問題が起こり得るでしょうか。

差分レビューをしてしまう

再レビュー時にレビュー議事録を使用するとそこに記載された指摘点が直っているかに注力した「差分レビュー」をしてしまいます。成果物と前回違っていた箇所のリストが手元に揃えば、レビュー議事録をチェックリストのように使ってしまうのが人の心理です。 しかし、レビューは「全レビュー」が必要です。本来作りたいものになっているのか、修正した内容が他の場所に影響を与えていないのかは、修正した部分だけチェックしても見えてきません。

レビュー指摘修正でレビュー議事録をインプットとするのは禁止していません。再レビュー時は全レビューがしたいのでレビュー議事録の使用を禁止するのです。

全レビューをしない場合は次の可能性を誘発します。

  • 指摘修正が問題なかったところに影響を及ぼす(デグレート)
  • 指摘が全て出ているとは限らないので潜伏している問題を検出できない

1回目の再レビューは修正確認、2回目の再レビューは全体チェックというように観点が分けられるのであれば修正確認の際にレビュー議事録を使用するのは問題ありません。

「レビュー議事録」で指摘点が直っているかに注力するレビューは止めにしましょう。 

そもそもプロジェクト計画の際に「再レビュー」を差分チェックだけのコストで考えているとレビュー議事録を使った修正確認になってしまいます。最初のレビューと同じ観点でチェックをしても再レビューは指摘がなくなる分コストが減ります。品質を保つためには最低レビュー時間を設定しておくと良いでしょう。最低レビュー時間を指定しておくことで正当なレビューが実施されたのかという1つの基準になります。

今日の結論

  • 再レビュー時にレビュー議事録を使わない、又は観点を別けて実施するとレビューが良くなる
  • 最低レビュー時間を設定しておくと正当なレビューが実施されたか確認する基準が1つできる

次回は「レビューテクニックNo3」ちょっとした工夫の第3弾です。お楽しみに。

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