RPAコラムー第20回 RPAにできないこと・苦手な業務

今まででは、RPAの導入効果について多く紹介してきましたが、全ての業務がRPAできるわけではありません。
RPA化には向いていない業務や、そもそもRPA化できない業務ということも考えられます。

本コラムでは、具体的にどんな業務がRPAに向いていないのかについて紹介していきます。

RPAに向かない業務

RPA化に向かない業務について紹介します。
RPAの簡単な得手不得手の指標については、第2回のコラムで紹介しています。

  • 手書き文字や図の認識
    RPAが業務を自動化する際の業務の認識として、画像認識という機能を用いています。
    あらかじめ画像や文字を画像として認識しておくことで、同じ画像や文字を画面から探し出すことができる、という機能です。
    ただし条件として、認識する情報があらかじめ取得しておいた情報と一致することが重要です。
    一方、手書きの文字や図は、同じ形のものが2つと存在しません。全く同じものを画像として認識させておく場合は別ですが、例えば活字を認識させて手書き文字を判別させるといった機能はありません。
    なので、RPAを用いて手書きを含む業務を自動化させることはほぼできないといっても過言ではありません。
  • また、文字を画像ではなく文字として認識する場合は、RPAではなくOCRという別のツールが必要です(OCRについてはこちらを参照)。

  • つぶれた文字や画像の認識
    手書き以外でも、画質の荒いものについても、RPAで認識させることは非常に難しいです。
    人力でも目を凝らしてみなければ判別の難しいような画像は、RPAでも判断が困難なものが多いです。
    古いシステムの画面なども、画質の問題から文字をうまく取り込むことが出来ず認識失敗ということも考えられます。
  • windows以外のパソコンでの業務
    現在はWindows以外でも動作するRPAも販売されていますが、ほとんどはWindowsでの稼働を前提としています。
    なので、Windows以外での作業が含まれる場合は、対応可能なRPAを使用するか、その部分だけ手作業で対応するなど、一括自動化以外の方法で対応する必要があります。

自動化が難しい業務

自動化の際の効果が出るとしても、自動化自体が困難であったり、時間のかかる業務もあります。

  • 頻繁にアップデートし、画面のデザインが変わってしまう
    アップデートによって操作したい対象が大きく移動してしまったり、見た目が変わってしまうページやシステムが当てはまります。
    座標認識で作成していた場合は、アップデートで操作対象が大きく移動してしまった場合、動作不可能になってしまいますし、画像認識においても、見た目が完全に変わってしまえば、作り直しを余儀なくされます。
    オブジェクト認識という機能を使うことで、デザインや位置に縛られずに認識することも可能ですが、全てのRPAツールに備わっている機能ではないので、依然として作り直しをせざるを得ません。
  • 複雑な状況判断(例外)が含まれる業務
    RPAはあくまで決められたルールに基づいて実行を繰り返すツールです。
    当然、状況判断や学習といった機能は備わっていません。
    なので、その時の状況を確認し、例外で業務内容を変更させる、といった処理は不可能です。
    仮に例外を全て網羅し、ルール化することができれば、完全自動化できる業務もあるかもしれませんが、そこまでのシナリオを作成する面から考えても非効率的です。

まとめ

仕組みを正しく理解し、適切な業務を充てることさえできれば、RPAは非常に心強い味方です。
まずは、社内の業務の一連を洗い出し、どこがRPAに適しているか、RPAの苦手とする部分がないかといった、
RPA化判断をしてからRPAの導入を進めていくことが大事です。

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