RPAコラムー第22回 Power Automate Desktopとは?(1/6)

2021年3月3日に、MicrosoftよりWindows10を利用されているユーザー全てに対し、自社RPAツール「Power Automate Desktop」の無償提供が開始されました。

RPA導入に関して、運用体制以前にまず費用感が原因で導入に至らなかった企業様も少なくないのでしょうか。

今回のニュースは、RPA業界に大きな衝撃を与えたといえます。

そんな無償RPAツール「Power Automate Desktop」ですが、実際どこまでのことが出来るのでしょうか。

本コラムでは、RPA業界で今一番熱い「Power Automate Desktop」について紹介していきます。

Power Automate Desktopとは?

「Power Automate Desktop」の説明の前に、本ツールの前身となったツールを説明いたします。

Microsoft Flow

Microsoft Flowとは、2016年にリリースされたITツールです。Microsoft製品を筆頭に様々なアプリケーションを連携し、プログラミングの知見のない方でも簡単にタスク自動化を行うことが出来ました。

Microsoft Flow自体は無料版があり、有料版もOffice365ユーザーは無料で利用することが出来ました。

連携アプリケーションも150種以上あり、日本語にも対応していたため既に高いパフォーマンスを発揮していました。

Power Automate

2020年、「Microsoft Flow」に、繰り返し作業の自動化を支援するRPA機能「UI flows」を追加し、新たに「Power Automate」として生まれ変わりました。

2019年には有人型RPAとしてプレビューが公開されていおり、この段階で「Power Automate」としてブランド刷新をされてい増したが、RPA機能の一般公開がなされたのは2020年4月からでした。

WinAutomation

WinAutomationはSoftmotive社が開発したRPAツールです。

年間5万円という圧倒的な安さに加え、AIとの連携機能や同期実行機能、400以上のアクションを標準搭載している点も特徴といえるRPAです。
2020年5月、Microsoft社によってSoftmotive社は買収され、WinAutomationはPower AutomateのRPA機能の拡張として組み込まれることになりました。

Power Automate Desktop

同年9月にPC上で操作するプロセス、タスクの自動化を全てPower Automate上で行える「Power Automate Desktop」をプレビューリリース。

370種類以上の操作アクションを搭載し、複雑な作業でも簡単に自動化できるRPAツールとして公表されました。

12月に一般公開され、2021年3月に、Windows10ユーザーは無料で利用できる旨が発表されました。

このように、ツール自体は5年以上前にありましたが、RPAツールとして公表されたのはつい最近のことのようです。

Microsoftユーザーであれば、Microsoft Flow時代から使っていた、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

どんなことができるのか?

Power Automate Desktopのポイントはどのような部分にあるのでしょうか。

簡単な操作画面

Power Automate Desktopの特徴には操作画面の簡単さが挙げられます。

今までのRPAでも現場の担当者向けのインターフェース(操作画面)にされたものは多くありましたが、Power Automate Desktopはデザイナー画面とライブ設定画面のおかげでより直感的な操作が可能となっています。

充実した操作記録機能

ウェブ上の操作はウェブレコーダーで、PC上で行う操作はデスクトップレコーダーを用いて記録することが可能です。

マウス、キーボードの操作は逐一記録され、編集も簡単に行うことが出来ます。

Power Automate Desktopの3つのポイント

Power Automate DesktopはRPADPAAIの3つのポイントに分けられます。

UIの自動化(RPA)

デスクトップやブラウザ上で実行される画面の操作等のアクションを自動化する機能です。

操作を記録して自動化するなど、Power Automate Desktopは操作画面の記録方法に優れています。
また、操作ライブラリやテンプレートも非常に豊富で作りやすい点も特徴といえるでしょう。

APIによる自動化(DPA)

Power Automate Desktopにはあらかじめ400以上のAPIコネクタが用意されています。Microsoft製品を筆頭にアプリケーションとの連携が事前の準備なくスムーズに行えるのは大きなポイントです。

AIの活用(AI)

Power Automate Desktopは、AI Builderという機能を使用することができます。

AI Builderは手軽にAIの機能が使えるようになるというもので、コーディングをせずともAIモデルを作成することが可能です。
また、最初から以下の5つのAIモデルが使用可能となっています。

 

・オブジェクト検出器
・文書スキャン
・二項分類
・テキスト分類
・名刺リーダー

この様に、Power Automate Desktopは業務自動化をより手軽なものにするための機能が豊富に登載されており、特別な知識がなくとも気軽に自動化のフローを作成することが出来ます。

今までのRPAと何が違うのか?

Power Automate Desktopの最大の違いは、フル機能で無償で利用できることにあるでしょう。

今までフル機能版のRPAツールは基本的に年間50~100万程の費用が必要です。

ツール自体に機能の制限もなく、またAPIに非対応のアプリケーションに対しても機能を発揮できるにもかかわらず、
Windows10ユーザーには無料で提供されている点は大きなポイントといえます。

まとめ

Power Automate Desktopはその機能性もさながら、すぐにお試しいただける手軽さも注目するべきポイントです。

Microsoft社は、本ツールをRPAではなくDPA(Digital process automation)として紹介し、RPAの機能にとどまらず幅広い分野での自動化を考えています。

次回は、Power Automate Desktopの導入について紹介します。

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