RPAコラムー第34回 WinActor Ver7.3.0へPower Automate Desktop(Power Automate for desktop)の連携機能が搭載(2/2)

NTTの研究所で産まれた国産のRPAツールの「WinActor」が、2021年10月に最新版のVer.7.3.0へバージョンアップされました。
様々な機能向上や追加機能などがある中で、Microsoftが提供している「Power Automate Desktop(Power Automate for desktop)」への連携機能が搭載されました。

2021年3月より弊社RPAコラムでも「Power Automate Desktop(Power Automate for desktop)」について扱っているほか、「WinActor」の販売・サポートもしていますので、触れていきたいと思います。

全2回中の2回目である今回は活用方法をメインにいたします。

活用方法について

「WinActor」「Power Automate Desktop(Power Automate for desktop)」ともにRPAツールであり、それぞれのツールの特徴はありながらも同じ業務・処理も勿論できます。
そのため読者のなかには「2つのRPAツールを連携する必要はあるのだろうか?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
そこで本コラムでは3つの活用方法を挙げます。

1.スケジュール実行に使う

Windows10、Windows11のユーザーであり、Microsoftアカウントを持っている方であれば無料で使用することができるPower Automate Desktop(Power Automate for desktop)ですが、一部機能は有料版でないと使用することができません。
それは時間帯や曜日などを指定して実行するようなスケジュール実行機能です。

業務のなかで「始業時に成果物があるとありがたい」「土日祝日を含む、毎日固定の時間にとあることを行いたい」というようなことが、各社様あるかと思います。
こちらをRPAで行うためにはスケジュールを設定して実行するしかないのですが、Power Automate Desktop(Power Automate for desktop)の無料版ではこちらを行うことができません。
Power Automate Desktop(Power Automate for desktop)でスケジュール実行を行う場合、Power Automateと連携をして設定することになるのですが、こちらは有料版でないとできない機能になっています。

ですが、WinActorであれば起動ショートカットを作成することで、Windowsの標準機能であるタスクスケジューラーと組み合わせてスケジュール実行を行うことができます。

設定方法は非常にシンプルです。
ツールタブより「起動ショートカット作成」を選択します。
その後、以下3点を設定します。
 ・シナリオファイルにて、今回ショートカット化したいシナリオファイルを選択
 ・「起動後に実行」にチェックを入れる
 ・「実行完了後に終了」にチェックを入れる
設定が完了したら、画面一番下にある作成ボタンを押し、任意の場所にショートカットを作成します。

↑ 例として交通費精算のシナリオをショートカット化する設定を行いました
ショートカットを作成すると、このような形になります。

あとはタスクスケジューラーにて任意の時間帯や曜日にこちらを実行できるよう設定すれば、スケジュール実行が可能となります。
同様の設定を「Power Automate Desktopフロー実行」のサブシナリオが含まれるシナリオで行うことで、Power Automate Desktop(Power Automate for desktop)のフローもスケジュール実行できるようになります。

2.修正頻度によって使い分ける

WinActorには大きく分けて2種類のライセンスがあります。
1つ目はシナリオの作成、実行など様々なことができる「フル機能版」、2つ目は作成されたシナリオを実行のみできる「実行版」です。

すでにWinActorを導入されている企業のなかには、契約しているライセンスすべてをフル機能版にするのではなく、実行するだけの端末では実行版を契約しているケースもあるのではないでしょうか。
この場合、もし実行版で動かしているシナリオにエラーや不具合があった際には、フル機能版を契約している端末でシナリオを修正して実行版で再度実行しているのではないでしょうか。
また、システムの都合などにより度々修正が必要になるシナリオでは、修正時に少しばかり手間が発生することもあるかと思います。

このようなとき、「Power Automate Desktopフロー実行」を活用すると非常にスムーズに修正を行うことができます。

例えば、修正しやすいポイントやエラー・不具合が起こりやすいポイントのみをPower Automate Desktop(Power Automate for desktop)のフローで作成し、それ以外の部分はWinActorにてシナリオ化します。
そしてWinActorのシナリオからPower Automate Desktopのフローを実行することで、業務自体はすべてRPA化することができます。
そのうえで、今までフル機能版で修正していた部分はPower Automate Desktopで修正できるようになったので、実行版の端末にPower Automate Desktopをインストールすることで、1つの端末で修正対応が完結できます。

今まで、企業によっては複数のRPAツールを導入し、業務内容や作業範囲によって使い分けを行っていましたが、今回は1つの業務の中でRPAツールの特徴を活かして使い分けを行う形となります。

3.ロボットの管理がしやすくなる

社内で複数のRPAツールを導入、活用している場合、それぞれ独立したツールとなりますので、各シナリオやフローの実行状況などは把握しづらくなってしまいます。
ですが、「Power Automate Desktopフロー実行」を使用することによって、Power Automate Desktop(Power Automate for desktop)の実行有無をWinActor側で制御し、状況把握をしやすくすることができます。

勿論それぞれのシナリオやフローを個別で動かしたい場合もありますので、その場合は個別に実行するといいかと思います。
ただ、社内でRPAを活用する方が増えてきますと、野良ロボットの原因になりやすく、社内での管理・統制がとれなくなってしまう恐れがあります。

こちらは社内ルールを策定することで解決できる部分ではありますが、WinActorには「WinActor Manager on Cloud」や「WinDirector」といった管理ツールがあります。
管理ツールと今回の「Power Automate Desktopフロー実行」、またPower Automate Desktop(Power Automate for desktop)でのフローの作り方の工夫などから、Power Automate Desktop(Power Automate for desktop)の実行記録もある程度まとめて管理することができます。

小規模や中規模でWinActorを導入している企業ではあまり費用対効果が得られないかもしれませんが、大規模にWinActorを導入されている企業は、管理ツールの導入も含めて検討いただけるとより社内の効率化を図ることができます。

まとめ

今回は「Power Automate Desktopフロー実行」の活用方法についてまとめました。
特に1、2の内容については、WinActorを導入しているどの企業でもできる内容となっております。
まだPower Automate Desktop(Power Automate for desktop)を導入していないようでしたら無料で導入することができますので一度試していただきたいと思いますし、すでに導入している企業ではWinActorと上手く連携しながら業務効率化・自動化を行っていただければと思います。

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