ローコード

日本システム開発株式会社からローコードに関するコラムをお届けします。

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PowerPlatformコラム第4回【Power Platformにおける市民開発・プロ開発】

日本システム開発株式会社はPower Automateを中心としたローコードサポートサービスを提供しています。

このコラムではPower Platformにおける市民開発・プロ開発のそれぞれのメリット・デメリット、それを踏まえた対応策を解説しています。

市民開発・プロ開発

Power Platformを活用する上で非IT人材の業務担当者がシステムの開発を行う「市民開発」は十分に可能です。

しかし、複雑な要件への対応には限界があり、「プロ開発」に委託する企業も数多く存在します。

このようにPower Platformにおける市民開発とプロ開発にはそれぞれ特徴的なメリットとデメリットがあり、以下に両者の比較を紹介します。

◎市民開発

メリット

  1.  迅速な開発と展開
    業務担当者が直接システムを開発できるため、開発から展開までの時間が大幅に短縮されます。
  2. 業務ニーズへの的確な対応
    現場のニーズを熟知している業務担当者が開発するため、より実用的で効果的なシステムが生まれやすくなります。
  3. IT部門の負担軽減
    小規模な案件や部門特有のニーズに対して、IT部門を介さずに対応できるようになります。
  4. デジタルリテラシーの向上
    組織全体のデジタルスキルが向上し、DXの推進につながります。

デメリット

  1. 品質管理の課題
    専門的な知識を持たない開発者による開発のため、品質にばらつきが生じる可能性があります。
  2. 学習の必要性
    ローコード開発とはいえ、Power Platformの使用方法を学ぶ必要があります。
  3. 複雑な要件への対応の限界
    高度な技術を要する開発や大規模なシステム開発には不向きです。

◎プロ開発

メリット

  1. 高度な技術力
    複雑な要件や大規模なシステム開発に対応できます。
  2. 品質の一貫性
    専門的な知識と経験を持つ開発者による開発のため、高品質なソフトウェア・アプリケーションを一貫して提供できます。
  3. セキュリティの確保
    適切なセキュリティ対策を実装できます。
  4. 外部システムとの連携
    カスタムコネクタの開発など、外部システムとの高度な連携が可能です。

デメリット

  1. 開発コストと時間の増加
    専門的な開発者の確保や開発プロセスの複雑さにより、コストと時間がかかります。
  2. 業務ニーズとの乖離
    社内のIT部門が業務部門と外部ベンダーの仲介に入る場合、その間で認識の齟齬が生じることで、最終的に外部ベンダーに伝わる情報が業務部門の実際のニーズとは異なったものになってしまう可能性があります。
  3. 柔軟性の低下
    変更や修正に時間がかかり、迅速な対応が難しくなる場合があります。これらのメリットとデメリットを踏まえ、多くの組織では市民開発とプロ開発を組み合わせた「フュージョン開発」を採用しています。

これにより、両者の長所を活かしつつ、短所を補完し合うことができます。

適切な役割分担と協力体制を構築することで、Power Platformの潜在能力を最大限に引き出すことが可能となります。

フュージョン開発

フュージョン開発とはプロの開発者と市民開発者が協力して、Power Platformを活用してより良いソリューションをより早く構築するアプローチです。

主な3つの特徴をご紹介します。

  1. 多様な専門性の融合
    プロ開発者の高度な技術力と、業務に精通した市民開発者の知識を組み合わせることで、Power Platformの可能性を最大限に引き出します。
  2. 迅速な開発と展開
    市民開発者の意見をもとに現場のニーズをプロ開発者が素早く対応することで、ソリューションを迅速に開発・展開することが可能になります。
  3. 市民開発者の技術向上
    プロ開発者の技術を理解できるように市民開発者が学習していくことで、市民開発者のデジタルスキルが向上し、より高度な開発に着手することが可能になります。

このようなアプローチにより、Power Platformの潜在能力を最大限に引き出し、組織のデジタル変革を加速させることができます。

まとめ

このコラムでは、Power Platformにおける市民開発とプロ開発のメリット・デメリットを比較し、両者の特性を考慮した上でのフュージョン開発について紹介しました。

日本システム開発株式会社では、Power Platformの中の「Power Automate」におけるプロ開発者が多数在籍しており、市民開発者と協力して数々の企業のDX化を推進しています。

もし導入のご希望やお困りごと、Power Automateに関するご不明点等ありましたら、お気軽にお問合せください。

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