Linuxを始めとするgccを使用した開発環境では、アプリケーションのテストが全体を網羅しているかを確認する手段として、gcovコマンドがよく利用されています。我々もよく利用するのですが、一部使いづらい所がありました。
例えば「関数コールがどれくらい網羅されているのか?」の確認です。
gcovコマンドをそのまま実行すると、システムコール・ライブラリも確認対象となってしまい、本来取りたい情報よりも多く取れてしまいます。
そこで、我々はこの課題に焦点を当てて
システムコール・ライブラリは除外した結果を確認できるか?
指定した関数がどれくらい呼ばれているかを確認できるか?
というテーマで『関数コールカバレッジビュー改善ツール』を開発いたしました。
指定した関数の
関数コールカバレッジが計測できる
関数コール回数がカウントできる
見やすい出力形式
システムコール・ライブラリの除外
本ツールのオプションを切り替えることによって、システムコール・ライブラリを除外して関数コールカバレッジを計測することができます。
・赤枠…関数コールカバレッジ
関数コール回数の確認
本ツールのオプションを切り替えることによって、gcovコマンドでは確認できなかった関数コール回数を表示することができます。
・黄枠…関数コール回数
GCC7.5ベースで動作確認ができており、ご興味のある方に販売することとなりました。
以下、動作確認ができている実行環境です。
・対応言語 :C/C++
・対応コンパイラ :GCC7.5
現状、GCC9系は動作いたしません。対応する場合は別途開発費が必要となります。