RPA

日本システム開発株式会社からRPAに関するコラムをお届けします。

様々なRPAツールでの実績に基づき、RPAでの効率化の方法や簡単なロボットの作り方などを発信します。

日本システム開発の技術、
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RPAコラム 第25回「Power Automate Desktopとは?」(4/6)

前回までで、Power Automate Desktopを使って交通費精算書の情報を取得する工程まで行いました。

今回コラムでは、取得した情報を使ってWeb検索を行う作業を作っていきたいと思います。

準備 Chromeアドオンの有効化

今回から、Webの操作の自動化を行っていきます。

今回はChromeを例に使用します。

業務ロボット組み始める前に、Power Automate DesktopでChromeを操作できるようにしなければならないので、先にChromeアドオンの「Microsoft Power Automate」を有効化しましょう。

「Chrome Power Automate 」等で検索すればすぐに出てきます。

↑ 今回はChromeを選んでいますが、IE、Firefox、Edgeなども選ぶことが出来ます。

  ご自分の環境によって選んでください。

Webブラウザを起動する

交通費精算書から情報を読み取ったので、Webの乗り換えサイトで検索し、交通費を算出します。

今回はWebブラウザにGoogleChrome、乗り換えサイトは駅探を使いたいと思います。

Webブラウザの起動は、「Webオートメーション」の「新しいChromeを起動する」を使います。

今回は一連の作業を自動で行いたいので、起動モードは「新しいインスタンスを起動する」を選んでいます。

↑ 今回はChromeを選んでいますが、IE、Firefox、Edgeなども選ぶことが出来ます。

  ご自分の環境によって選んでください。

初期URLには、駅探のURLを記載します。

ウィンドウの状態については、今回の業務ロボットではサイズが影響する操作がないので、「標準」のままでよいでしょう。

↑ 初期URLには、Webブラウザを開いて最初にアクセスしたいページを設定します。

  今回は駅探なので、駅探のURLを記載します。

乗り換えサイトに情報を記入、料金を取得する

駅探のページを開くと、画面のような入力フォームが表示されます。

人の手では、どこに何を入力すればいいかすぐにわかりますが、RPAの場合は、入力フォームやクリック対象を正しく設定する必要があります。

入力フォームの認識と入力には、「Webオートメーション」内の「Webフォーム入力」から、「Webページ内のテキストフィールドに入力する」を選択します。

このような画面が出てきます。

ここで「UI要素」を用いて取得対象を選択します。

UI要素は、実際の画面を見てわかる(取得できる)情報のことです。

矢印マークをクリックして、さっそく要素を取得してみましょう。

取得画面を出した状態でWebの画面を開くと、マウスを当てたところに赤枠がついているのが分かると思います。

これは要素を取得する対象を指しています。

まずは「出発駅」の入力フォームを取得したいので、画面の位置で指示の通りCtrl+左クリックを押し要素を取得しましょう。

上記のようになったかと思います。
続いて、入力フォームに入力する内容を設定します。

出発駅の情報は既にExcelから取得しているので、変数を選択しましょう。

↑ ”startpoint”が出発駅の変数なので、選択しましょう。

これで「交通費精算書から取得した駅名を入力フォームに入力」出来るようになりました。

同様に到着駅も入力しましょう。

今回到着駅の変数は%endpoint%と設定しているので、以下の様になります。

駅名が入力できたら、次は検索ボタンを押して、料金をコピーする必要があります。

検索ボタンのクリックはこちらのアクションを使います。

↑ 入力フォームの設定と同じ要領でボタンを設定しましょう。

最後に料金の取得を作成します。

Web上の値を取得するためには、「Webページ上の要素の詳細を取得します」を選びます。

設定の方法は今までのものと同じです。

続いて、検索結果画面を表示します。

この操作はあくまで検索結果画面の要素を取得するためなので、検索の内容は必ずしも画像の様でなくても大丈夫です。

なんでもいいので、駅名を入力して検索結果を表示してみます。

今回は例として、新宿~渋谷で検索しています。

検索結果を表示したら、「UI要素の追加」で料金の部分をクリックします。

今回は、一番上の検索結果を取得することにします。

画面では、一番上の料金が赤枠で囲われているのが分かると思います。

ここまでの作成で、Excelの起動からWeb検索、情報の取得までが出来たかと思います。

以下の様になっているはずです。

ここまでで出てきた変数についておさらいします。

今後はこの変数を参照して各種アクションを組んでいきます。

変数の中身は途中で下記変わることもあるので、特に注意してください。

文中でも説明しますが、「これのことなんだな」という認識で見ていただければと思います。

変数一覧
%Browser%Webブラウザ、今回はChromeを指します。
%AttributeValue%検索した交通費を指します。
%Replaced%交通費%AttributeValue%から”円”を取り除いたものを指します。
%Fee%“円”を取り除いた交通費%Replaced%を数値扱いに変更したものを指します。

次回は、取得したデータの修正、Excelへの転記から解説します。

NSKのPower Automate for desktopに対するサポート

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