ローコード

日本システム開発株式会社からローコードに関するコラムをお届けします。

様々なローコードツールでの実績に基づき、ローコードでの効率化の方法や簡単なロボットの作り方などを発信します。

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PowerPlatformコラム第5回【Power Automateの概要とPower Automate for desktopとの違い】

日本システム開発株式会社はPower Automateを中心としたローコードサポートサービスを提供しています。


昨今のRPA業界では、Microsoft社が一部無償提供している「Power Automate」に注目が集まっています。
このコラムではPower Automateの概要とPower Automate for desktopとの違いを紹介しています。

Power Automateとは

Power Automateは、Microsoft社が提供するクラウドベースの業務自動化プラットフォームで、企業や個人のワークフローを効率化するために設計されています。
このツールの最大の特徴は、プログラミングの知識がなくても直感的な操作で自動化フローを作成できることです。
Power Automateを使用することで、メールの自動返信、ファイルの自動保存、データの収集と分析など、日常的な業務タスクを簡単に自動化することができます。
たとえば、新しいメールが届いた際に特定のフォルダに自動で保存したり、SharePointのリストが更新された際に関係者に通知を送ったりすることが可能です。

特徴と利点

Power Automateの特徴として、500種類以上のコネクタを提供していることが挙げられます。
これにより、Microsoft製品だけでなく、Salesforce、X(旧Twitter)、Dropboxなど、多様なサービスとの連携が可能になります。
この豊富なコネクタにより、異なるアプリケーション間でのデータ連携や処理の自動化が実現できます。
また、Power Automateはローコードツールとして設計されているため、可能なかぎりソースコードを書かずに、自動化フローを迅速に開発すること可能です。
さらに、条件分岐や繰り返し処理なども設定可能で、柔軟な自動化シナリオを構築できます。

業務改善の可能性

Power Automateの活用により、企業は定型業務の効率化、ヒューマンエラーの削減、従業員の生産性向上などのメリットを得ることができます。

例えば、複数のサービスを通じてドキュメントやプロセスの承認を自動で管理、あらかじめ内容を作成したメールを大量に自動返信したりなど、単純なパソコン業務を自動化することで従業員は非定型業務に集中できるようになります。

また、自動化によってプロセスが標準化されるため、業務の品質向上にもつながります。

さらにPower Automateを活用することで、企業のデジタルトランスフォーメーションを推進し、より効率的で競争力のある組織づくりが可能になります。

ライセンスと導入検討

Microsoft365・Office365のライセンスに加えて、別途有償ライセンスが必要となります。(Microsoft365・Office365の契約のみでは一部機能制限)
有償ライセンスは大きく分けて、「Power Automate Premium」と「Power Automate Process」の2種類があります。
「Power Automate Premium」は標準コネクタに加えて、より多様な連携が可能なプレミアムコネクタが使用でき、「Power Automate Process」は組織の全ユーザーがアクセスできるようになります。
それぞれのコストは「Power Automate Premium」が1ユーザーごとに月額約2,200円(2024年8月時点)で、「Power Automate Process」はロボットごとに月額約22,000円(2024年8月時点)です。

よって導入を検討する際は、自社の業務ニーズと費用対効果を十分に考えながら、導入検討を進めていく必要があります。

Power Automate for desktopとは

一方、Power Automate for desktop(以下PAD)は、Power Automateの機能を拡張したデスクトップアプリケーションです。
PADは、Windows OSにインストールして使用し、ローカルマシンやリモートマシン上のタスクを自動化することができます。
主な違いとして、PADはデスクトップアプリケーション、既存システム、フォルダ管理、Webブラウザ操作、コマンドライン操作などの自動化に特化しています。

PADの特徴

PADの特徴的な機能として、画面操作の記録機能があります。
これにより、ユーザーが実際に行う操作を記録し、それを自動化フローとして再現することができます。
また、サブフロー機能を提供しており、複雑な自動化プロセスを小さな単位に分割して管理することが可能です。
PADは、トリガーを必要とせずに自動化フローを実行できるため、より柔軟な自動化シナリオを構築できます。

ライセンスとコスト

PADは、Windows 10/11ユーザーは基本的に無償で使用できますが、一部の高度な機能には有償ライセンスが必要です。

有償ライセンスは月額約2,200円*1(2024年8月時点)で、作成したフローの共有やスケジュール実行、自動実行ログ保存などの機能が使用できます。

Power AutomateとPADの関係

Power AutomateとPADは、相互に補完的な関係にあります。

PADで作成したフローをクラウドフローと連携させることで、より包括的な自動化ソリューションを構築できます。

例えば、PADを使用してローカルファイルの処理を自動化し、その結果をPower Automateのクラウドフローを通じてSharePointに保存するといった連携が可能です。

まとめ

このように、Power AutomateとPADを適切に組み合わせることで、クラウドサービスからデスクトップアプリケーションまで、幅広い範囲の業務プロセスを効率的に自動化することができます。

 

日本システム開発株式会社ではPower AutomateとPADの双方において、ロボットの「開発代行」といった外注的なサポートや内製化をお手伝いする「伴走型サポート」、お客様の習熟度に合わせた「研修」など、様々なサービスを提供しています。

もし導入のご希望やお困りごと、Power Automate・PADに関するご不明点等ありましたら、お気軽にお問合せください。

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