RPA

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RPAコラム 第33回「WinActor Ver7.3.0へPower Automate for desktopの連携機能が搭載」(1/2)

NTTの研究所で産まれた国産のRPAツールの「WinActor」が、2021年10月に最新版のVer.7.3.0へバージョンアップされました。

様々な機能向上や追加機能などがある中で、Microsoftが提供している「Power Automate for desktop」への連携機能が搭載されました。

2021年3月より弊社RPAコラムでも「Power Automate for desktop」について扱っているほか、「WinActor」の販売・サポートもしていますので、触れていきたいと思います。

全2回中の1回目である今回は設定方法をメインにいたします。

設定方法について

連携機能の追加場所

サブシナリオタブを開き、「03_Power Automate Desktop」を展開すると、「Power Automate Desktopフロー実行」が追加されています。

連携機能の設定

「Power Automate Desktopフロー実行」を使用するにあたり、プロパティ内の変数欄から2つの項目を設定する必要がります。

1つ目は「PADフロー名」、2つ目は「PADパス」です。

「PADフロー名」は、その名の通りPower Automate for desktopのフロー名を入力します。

弊社RPAコラムで作成したフローですと、第24回から第27回にかけて作成した「交通費精算書サンプル」、第28回から第30回にかけて作成した「ランキング自動取得ロボット」を入力します。

※弊社RPAをコラムでは文面としてフロー名を記載していなかったため、ここではスクリーンショットに映っているものを指しています。

「PADパス」はWinActorからPower Automate for desktopを起動・表示するために必要な情報です。

こちらには「PAD.Console.Host.exe」の格納先情報を入力します。

Power Automate for desktopをインストールする際、デフォルトの設定でインストールした方は以下のパス情報になるかと思います。

 C:\Program Files (x86)\Power Automate Desktop\PAD.Console.Host.exe

↑ C:\Program Files (x86)\Power Automate Desktop\PAD.Console.Host.exeに格納されている場合はこのようなフォルダ構成かと思います。

今回は試しに「PADフロー名」に「交通費精算書サンプル」、「PADパス」はデフォルトの設定として入力します。

以上の設定を行うことで、WinActorの実行ボタンを押すとPower Automate for desktopが起動し、「交通費精算サンプル」のフローを実行することが可能です。

また、すでにPower Automate for desktopが起動した状態で実行ボタンを押すと、Power Automate for desktopのフロー一覧画面が前面になり、「交通費精算サンプル」のフローを実行することができます。

使用上の注意点

WinActorからPower Automate for desktopへの連携機能が公開された後、Power Automate for desktopのバージョンアップがありました。

連携機能公開時、Power Automate for desktopはver.2.13でしたが、2021年10月26日にver.2.14となりました。

その結果、Power Automate for desktop ver.2.13ではフロー一覧のウインドウ名が「Power Automate Desktop」でしたが、ver.2.14では「Power Automate」へと変更されました。

↑ こちらはPower Automate for desktop ver.2.13のフロー一覧画面の上部です。

  ウインドウ名が「Power Automate Desktop」となっています。

↑ 続いて、Power Automate for desktop ver.2.14のフロー一覧画面の上部です。

  ウインドウ名が「Power Automate」となっています。

ウインドウ名が「Power Automate Desktop」ではない場合エラーとなってしまいますので、Power Automate for desktop ver.2.14を使用している方は実行前に修正します。

「Power Automate Desktopフロー実行」のプロパティを開くと、シナリオファイル名欄があります。

サブシナリオでは、こちらに入力されているパス情報のシナリオを実行する形になりますので、実行元のシナリオを修正します。

まず、シナリオファイル名欄に入力されているパス情報をもとに、「PowerAutomateDesktopフロー実行.1.0.0.ums7」を開きます。
その後、ウインドウ識別ルールから、Power Automate Desktopを選択します。

こちらのルールを確認すると、「ウインドウタイトルがPower Automate Desktopに一致する」という設定になっています。

このままですと、Power Automate for desktop ver.2.13までは対応できますが、ver.2.14になると対応することができません。

そのため、設定を以下のように変更します。

  • ウインドウタイトルの識別方法「を含む」
  • ウインドウタイトルの文字列「Power Automate」
↑ 設定変更後のウインドウ識別ルールになります。

このように変更することで、「ウインドウタイトルがPower Automateを含む」という設定になりますので、Power Automate for desktop ver2.14でもエラーなく動作できます。

また、ウインドウタイトルにPower Automateが含まれていれば動作できますので、Power Automate for desktop ver.2.13でも動作できます。

まとめ

今回はWinActorからPower Automate for desktopのフローを実行するための連携機能について、設定方法や注意点をご紹介しました。

次回は全2回中の2回目となりますので、本機能の活用方法をメインテーマに扱います。

NSKのPower Automate for desktopに対するサポート

日本システム開発株式会社では、引き続きPower Automate for desktopに関してもサービスを提供しています。

ロボットの作成から導入に関する相談、保守サポートなど柔軟に対応可能ですので、ご気軽にご相談ください。

また、Power Automate for desktopに関するオンラインセミナーを随時開催しています。

興味がございましたらご参加ください。

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